ロシアで ビタミンD が必要な理由




ロシアは日照時間がとても短いです。ロシアと言っても土地が広大なため、東西南北でもすごく差があります。



日照時間なので、緯度が関係してくるのですが、私の住んでいるロシアの北西に位置するサンクトペテルブルクでいうと、2021年は、12月21日が一番日照時間が短くて、 日の出が朝10時02分 日の入りが夕方3時53分 です。




なんと一日の日照時間5時間51分!

朝の10時まで真っ暗てどういうこと???ですよね。





朝9時のネフスキー通り(2020年12月撮影)


このお日様の光を浴びないということ。このことは、健康面で、実は大変危険なことなんです。


太陽からの光を浴びることで、人の身体は皮膚を通してビタミンDを生成しています。




ビタミンDはサケ・イワシ・卵黄・干しシイタケなどの食べ物から摂取することもできますが、日光からしか生成できないビタミンDもあります



日照時間については日本では考えたこともなかったのですが、なんとこの日照時間、これが足りないと、ビタミンDの不足とセロトニンの不足を引き起こしてしまうのです。




ビタミンDが不足すると

◆骨がもろくなる。

ビタミンDは小腸や腎臓でカルシウムとリンの吸収を促進する働きと、血液中のカルシウム濃度を保って丈夫な骨を作る働きがあります。そのためビタミンDが不足すると骨や歯がもろくなってしまうのです。カルシウム不足が続くと子供ではくる病、大人では骨軟化症や骨粗鬆症につながります。(文部科学省後援健康管理能力検定より引用)




セロトニンが不足すると

◆鬱になる

日光に当たると人間はセロトニンを分泌します。セロトニンは人間の精神面に大きな影響を与えるホルモンです。不足すると、気分の落ち込みや意欲の低下、怒りっぽくなる、食欲が増加して過食気味になるなどの症状が出ます。このような状態が続くと、うつ病や不眠症などの精神疾患にもなりやすいといわれています。(文部科学省後援健康管理能力検定より引用)




 国立環境研究所  がビタミンD生成に必要な日光浴の時間を数値計算をして求めてくれた値を参照すると、



紫外線の低い12月だと、那覇で8分つくばで22分・緯度の一番高い札幌では76分も必要であるとされています。


日傘をさしたり日焼け止めを塗ったりする日よけ対策で、日照時間不足を招いている事もあげられていました。




注意したいのは、このビタミンDは体内に蓄積するので 摂り過ぎには注意が必要 とのことです。




あと、緯度の低いところの方はあまり気にしなくて大丈夫と思われます。




ロシアは鬱になる方が多いというのもこの日照時間に関係があるようです。



毎日長時間お散歩もできないのでロシアでは赤ちゃんからサプリメントでビタミンDを取っています。








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4件のコメント

  • 黒田辰男

    冬は、殆どの日が夜ですよね。おまけに極寒で湿度もあるとなると表に出にくくなります。従って太陽を浴びないので昔は、くる病になる人が多かったと言われています。

  • 黒田辰男

    これは、帝政ロシア時代の話ですので現代ではあり得ないことです。しかし、太陽の光を浴びることは、大事で長くあびないと精神錯乱状態になるとのことです。ですから薬を飲み補って下さい。

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