コロンビア大学に通っているときにドンキを踊りました!~その2 オーディション~
頑張って取得したビザで問題なく入国し、コロンビア大学ALP(American Language Program)に通い始めました。
ガイダンスの後、テストを受け、能力別にクラス分けをされました。1~10までクラスがあったと思います。
私はとてもやさしい教授のクラスで、同世代の中国の子と韓国の子、社会人(歯医者さんと弁護士だったかな?)のサウジアラビアの方がクラスメイトでした。
そして、授業を受ける傍らアメリカに行く前にリサーチしていたバレエサークルColumbia University Ballet Ensemble通称CUBEに、4月に公演するドン・キホーテのオーディションを受けに行ってきました。

指定された時間より早くいったのですが、もうバーレッスンが始まっているではありませんか!あわてて中に入ると怖そうな先生のアシスタントに《遅刻したよ》的な用紙を渡され記入させられました。
しばらくレッスンを受けていて「あれっ???なんかちがわない???」という感じから「絶対ちがう!」と感じ、さっきのアシスタントの人に尋ねるとやっぱり違いました!なんと通常の授業を行っていたのです。
場所もあってるし何が違うんだろうとメールを見返すと、9:00pmとあるではありませんか!13時14時15時と、いう呼び方をする日本に対してアメリカは1:00amとか,1:00pmという呼び方(使いかた)をするのがほとんどで、それに慣れていなかった私はただの思いこみで時間を間違え授業中に堂々と入室してしまったのです。
誰も不審がらなかったのが不思議です。今思うと冷や汗ものですね。
気をとり直し、12時間後にまたオーディションに出向きました。
今度はちゃんとやっていました。
オーディションは、コロンビア大生で日本大好き青年が話しかけてきてくれ、アットホームな感じだったので、リラックスして受けることができました。(彼は今、大好きな日本で働いています)
後日オーディションの結果兼配役発表で、私は主役のキトリを踊らせていただくことになりました。
キトリのパ・ド・ドゥは、一年前の発表会で踊ったことがあり、Kバレエのドン・キホーテのDVDだけは《何度見返した唯一の全幕もの》というくらい大好きな演目だったのでとても嬉しかったことを覚えています。
初めての主役がドンキだということで、サークルの公演にもかかわらず日本のバレエの先生に喜んでメールしました。
サークルというだけあって初心者の子から何年もやってきてる子などレベルが幅広かったのですが、演出する人が頭の回転が良く、すべてにおいてうまくまとめて下さっていました。

チケットを売ったり衣裳を用意したりすることは、英語もできず人脈もない私にふられることはなかったのですが大学で行う前夜祭的なパーティーには、部を代表して連れて行ってくださいました。

この頃は、バレエ団の就職先探しのため毎週NYで開催されるオーディションに参加しながらドンキのリハをしたり、クラスの子と課題に取り組んだり、休暇にフロリダに行ったりと短い学生生活(4か月)でしたがおもいっきり楽しんでいました。

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ロシアに来て5年。サンクトペテルブルグのバレエ団でファーストソリストとして踊っています。ロシアに来る前は2年ほどNYに住んでいました。

